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RIGHT:> [[Pluxis クッキング]]
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たくさんの社員、煩雑な名刺作成管理をSVG変換で効率良く
#contents
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*ユーザ要求 [#h6649f48]
-1,000人を超える社員の名刺作成と作成管理を効率良くスピーディにやりたい
#ref(jp.jpg,center,wrap)
#ref(en.jpg,center,wrap)
-現状の名刺入稿、名刺作成の問題点
--現物名刺に赤字を入れたものを依頼用紙に貼って印刷業者に発注している
--入稿が紙なので、業者のタイプミスなどによる出戻りが発生することがある
--人事システムなどで持っている社員情報を、名刺作成に利用することができない
-SVG(Scalable Vector Graphics)による入稿を受け付ける印刷業者がある
--SVGのテンプレートを用意しておき、人事担当者が入稿用のSVGファイルを作れないか?
--Adobeイラストレータなど、SVG作成ソフトは人事担当のPC にはないという前提
-名刺用の社員情報は、1,000人を超えるのでExcelシートで管理したい
*準備: Pluxisに、Excelシート→SVG の処理を組み込む [#m481161e]
SVG(Scalable Vector Graphics)はXML標準なので、その変換処理にはPluxisが大活躍します。
**社員情報の構造をXML構造にマッピングする [#p27563fb]
#ref(map.jpg,center,wrap)
**XML構造の設定には、簡単なXMLファイルを用意すればOK [#jaac8723]
<?xml version="1.0" standalone="yes"?>
<list xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<person>
<jp>
<LastName>幸田</LastName>
<FirstName>露伴</FirstName>
<hat1>営業部</hat1>
<hat2>営業2課</hat2>
<hat3>主任</hat3>
</jp>
<en>
<LastName>Kouda</LastName>
<FirstName>Rohan</FirstName>
<hat1>Sales Dept.</hat1>
<hat2>Sales Unit 2</hat2>
<hat3>Chief</hat3>
</en>
</person>
</list>
**SVG変換には、XSLTファイルを用意する [#k9f337ca]
+Adobe イラストレータなど、SVGを出力できるグラフィックツールで、名刺のテンプレートを用意し、SVGファイルを保存する
+XSLTファイルにSVGファイルを差し込み編集する
+Adobe イラストレータなど、SVGを出力できるグラフィックツールで名刺のテンプレートを用意し、SVGファイルを保存します。
+XSLTファイルにSVGファイルを差し込み編集します。
''card.xsl''
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE svg PUBLIC "-//W3C//DTD SVG 1.0//EN"
"http://www.w3.org/TR/2001/REC-SVG-20010904/DTD/svg10.dtd" [
(中略:必要なENTITY宣言など)
]>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
<xsl:output method="xml" indent="yes" encoding="UTF-8"/>
<xsl:template match="list">
<svg
(中略)
xml:space="preserve">
(中略)
</svg>
</xsl:template>
</xsl:stylesheet>
社員情報を穴埋め(スロットフィリング)したい箇所には、xsl:value-of でXPath形式の情報参照を記述します。
<xsl:value-of select="person/jp/LastName"/>
<xsl:value-of select="person/jp/FirstName"/>
これで、名刺の固定部分(版下となるグラフィック)部分と、社員情報の可変部分とを合成する準備が整いました。
これで、名刺の固定部分(版下となるグラフィック部分)と、社員情報の可変部分とを合成する準備が整いました。
*準備: 社員情報のリストを、普通のExcelシートとして用意する [#n9ab495a]
#ref(list.jpg,center,wrap)
行選択した個人情報を、XMLマッピング用のシートに転記する、数行のVBAを組み込みます。
Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Excel.Range)
Dim s1, s2, j
Set s1 = Worksheets("List")
Set s2 = Worksheets("Map")
For j = 1 To 10
s2.Cells(3, j).Value = s1.Cells(Target.Row, j).Value
Next
End Sub
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(この原稿は書き掛けです)
*運用操作 [#a8e49f00]
**STEP1: 名刺を作成する社員を行選択する [#ha8ea086]
#ref(list.jpg,center,wrap)
**STEP2: XML(SVG)マッピング用のシートに転記されるので、Pluxisプラグインを実行する [#t810b27d]
XML_IO_Adapter プラグインから、または登録したお気に入りから実行します。
#ref(done.jpg,center,wrap)
**出力結果: 印刷業者へ入稿するSVGファイルが出力される [#ib1764e6]
#ref(svg.jpg,center,wrap)
印刷業者に入稿する前に、仕上がりイメージをプレビューして確認できます。
*さらなる機能拡張も [#o48236ed]
-この例では名前と部署をスロットフィリングしているが、e-メールアドレス、電話番号、FAX番号、拠点別の住所など、可変となるデータはすべてExcelシートで管理できる
-社内人事システムに社員データが入っている場合は、そのDBからExcelシートにデータを連携する
-1名選択というインターフェイスではなく、複数名選択できたり、まとめて全員分をSVG変換したりできるようにする
*参考情報: SVG利用のトレンドウォッチ [#m59cfd20]
この応用例は、名刺作成管理システムというものでしたが、SVG応用分野で期待できそうなのが、国土地理院が採用したGIS(地理情報システム)など、地図の分野です。
社会実験のためのSVG形式による電子国土データの配信について~
http://www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2007/0719c.html
電子国土ラボ(*1)~
http://www.svg-map.org/wiki/
ケータイ応用を展望したオープンなWeb地図プラットホーム~
http://www.kddi.com/variety/wireless_japan/pdf/kddi_seminar_1.pdf
国土地理院がうたっているSVGのメリットを転載(*1 より)
-SVGは「オープン・スタンダード」なフォーマット 〜 相互運用性と継続性の実現
へ
-SVGは「意味情報を持ったXMLデータ」〜ユビキタスWeb時代の情報フィルタリング
に対応
-SVGはベクター形式の画像フォーマット 〜 地図画像の高品質な拡大/縮小/回転が
可能に