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原句 | 読み | |
1 | 秋風の うごかしてゆく 案山子哉 | あきかぜの うごかしてゆく かかしかな |
2 | 秋風や 干魚かけたる 浜庇 | あきかぜや ひうおかけたる はまびさし |
3 | 秋の風 きのふや鶴を 放ちたる | あきのかぜ きのうやつるを はなちたる |
4 | 秋の暮 京を出て行 人見ゆる | あきのくれ きょうをでてゆく ひとみゆる |
5 | 秋の燈や ゆかしき奈良の 道具市 | あきのひや ゆかしきならの どうぐいち |
6 | 秋の夜や 古き書よむ 南良法師 | あきのよや ふるきふみよむ ならほうし |
7 | 跡かくす 師の行方や 暮の秋 | あとかくす しのゆきかたや くれのあき |
8 | 袷着た 人におどろく 秋の風 | あわせきた ひとにおどろく あきのかぜ |
9 | かなしさや 釣の糸ふく 秋の風 | かなしさや つりのいとふく あきのかぜ |
10 | 甲賀衆の しのびの賭や 夜半の秋 | こうがしゅの しのびのかけや よはのあき |
11 | こちら向に たつ鴫はなし 秋のくれ | こちらむきに たつしぎはなし あきのくれ |
12 | 城外に 更行秋や 寒山寺 | じょうがいに ふけゆくあきや かんざんじ |
13 | 旅人の 火を打こぼす 秋の露 | たびびとの ひをうちこぼす あきのつゆ |
14 | 戸をたたく 狸と秋を おしみけり | とをたたく たぬきとあきを おしみけり |
15 | 硝子の 魚おどろきぬ 今朝の秋 | びいどろの うおおどろきぬ けさのあき |
16 | 貧乏に 追つかれけり けさの秋 | びんぼうに おいつかれけり けさのあき |
17 | 麦秋や 何におどろく 屋ねの鶏 | むぎあきや なににおどろく やねのとり |
18 | 飯盗む 狐追うつ 麦の秋 | めしぬすむ きつねおいうつ むぎのあき |
19 | 門を出れば 我も行人 秋のくれ | もんをいずれば われもゆくひと あきのくれ |
20 | 温泉の底に 我足見ゆる 今朝の秋 | ゆのそこに わがあしみゆる けさのあき |
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