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【チューニング】

Hestiaのチューニングは、Hestiaが提供する各オプションの設定によるチューニング、HestiaのベースとなるフレームワークのJBossおよびJVMチューニングに大別されます。

Hestiaオプション設定

サーバオプション設定

FIFOモードのサポート

HestiaとEIS間でのメッセージの処理順序保証の必要がない場合、FIFOモードのサポートをオフにすることにより、大幅な処理性能の向上が期待できます。

Engine起動間隔,Engine最大スレッド数

  • Hestiaは定期的にEngineの処理を起動し、データベースに格納されている受信メッセージ→RJOへの変換、およびデータベースに格納されているRJO→送信メッセージへの変換を行います。Engine最大スレッド数(デフォルト:32)の多重度で処理を行いますが、ログを分析し、当設定間隔内で十分に処理が行われていると分析できる場合、起動間隔を縮小することにより処理性能の向上が期待できる場合があります。
  • 大量データの送受信を行っている場合、Server Busyの警告ログが出力される場合があります。*1この場合、最大スレッド数を増やす、または起動間隔を延伸する等の処置を行うことにより警告を削減できます。

Sender起動間隔,Sender最大スレッド数

Hestiaは定期的にSenderの処理を起動し、データベースに格納されている送信待ちメッセージを取引先へ送信します。Engine起動間隔、Engine最大スレッド数と同様に、起動間隔を縮小することにより処理性能の向上が期待できる場合があります。
特に、FIFOモードのサポートをONに設定している場合に有用です。*2

Bridgeトランザクションタイムアウト*3

Hestia--EIS間のトランザクションにおいて、何らかの理由によりEISがトランザクションコミットに失敗した場合、当設定値の間、EISは再度同メッセージをポーリングすることができません。更にFIFOモードをONに設定していた場合、当設定値の間、コミット失敗以降のメッセージはすべてポーリングできません。当設定値を縮小方向に設定することで EISは処理失敗後の再処理への待ち時間を縮小することができます。

キャッシュリフレッシュ間隔

データベースに格納されているサーバオプション、取引先プロファイル、TPA等の設定変更が頻繁に行われない場合、各キャッシュリフレッシュ間隔を延長しておくことにより、データベースアクセス負荷を軽減することができます。

TPA設定

送信メッセージValidation

Outboundメッセージにおいて、EISがあらかじめメッセージバリデーションを行っておりメッセージの正当性が保証されている場合、当オプションをOFFにすることにより、Hestia側でのメッセージバリデーション負荷を軽減できます。

圧縮設定

プロトコルにRNIF2.0を利用する場合、更に取引先サーバがRNIF Technical Advisory - S/MIME Compression Issue 01.01.00に定義される送信コンテンツの圧縮をサポートしている場合、HTTP上に流れるメッセージのサイズを圧縮できるので送受信プロトコル上の負荷を軽減できます。

HTTP1.1 chunk

取引先サーバの受信ポートがHTTP1.1 chunkモードをサポートしている場合、当オプションをtrueに設定することにより送信性能が向上する場合があります。特に大容量添付ファイルがある場合の巨大メッセージ送信時に有効です。

最大HTTPコネクション数

当設定値とサーバオプションのSenderスレッド数を増やすことにより、同時に処理できるHTTP送信セッション数が向上します。ただし取引先サーバへの負荷を増やすことになりますので注意が必要です。
またFIFOモードの場合はOutbound時に同時に処理されるHTTPセッションは1つですので当設定は有効ではありません。

JavaVM/JBoss

VM Heap Size

サーバに潤沢なメモリ資源がある場合、最大ヒープサイズを調整の上、サーバオプションのEngine最大スレッド数、Sender最大スレッド数を調整することにより稼働率の向上が期待できる場合があります。

RMI Garbage collection間隔

RMI Garbage collection間隔(デフォルト1分)を延長することにより、Hestia-EIS間で利用されているRMIのパフォーマンスの向上が期待できる場合があります。Enter The JBoss Matrixに有用な情報があります。

HTTPコネクタ

HestiaはHTTPプロトコルの受信コネクタに Apache Tomcat 5.5を使用しています。

コネクション数、コネクションタイムアウト数、最大ポストサイズ等のTCPレベルの詳細なチューニングを行うことができます。コネクションが不足している場合や、巨大メッセージの受信のためにタイムアウトを延伸する必要がある場合などは、HTTPコネクタの設定によりHTTPレベルの問題が解決できる場合があります。 Apache Tomcat Configuration Reference - The HTTP ConnectorにHTTPコネクタの仕様書があります。

その他

EIS-Hestiaトランザクションモード

EIS-Hestia間のトランザクションにおいてオートコミットモードをONにした場合、トランザクションコミットが不要となるためRMI通信のオーバヘッド負荷が半分に軽減されます。

クラスタリング

Hestiaがサポートする負荷分散クラスタリングを利用することにより大量データの処理を複数のサーバへ負荷分散することができます。


*1 この場合処理待ちキューに蓄積されますのでトランザクションは保証されます
*2 FIFOモードのサポートをONに設定した場合、OutBoundメッセージはその順序を保証するためにHTTPセッションは1セッションしか処理されませんので、送信処理がボトルネックとなります。
*3 オートコミットOFFの場合

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Last-modified: Tue, 20 Jun 2006 13:27:44 JST (6518d)

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